インターネットの接続環境
Internet Connection

プロバイダーは世界51ヶ国に940ものアクセスポイントのあるIBMネットを利用。
今回使用した通信機器についての説明は「モバイルコンピューターの紹介」を見て下さい。

海外からの接続 / 各国別通信環境


海外からの接続

 海外からいかにして接続するか?

 中南米からの接続は基本的に普通の電話さえあれば問題なく接続できる。しかし、その「普通の電話」を見つけるのが一番の問題だ。安宿にはもちろん電話なんてないし、もしあったとしても古いシステムで直接ダイヤルできる電話じゃない場合がほとんど。この場合音響カプラーがなければ接続不可能。ビジネス街にあるような中級ホテルなら良い確率で「普通の電話」にありつけるのだが、とにかく宿泊料が高い。

 基本的な設定や知識を習得したら、あとはモデムのマニュアルなどを熟読、ATコマンドなどの使い方を覚えておくといざというとき役に立つだろう。

 その他実践的なテクニックはVIC流 海外通信で詳しく紹介している。

 インターネットカフェから更新

 そこで思いついたのがインターネットカフェからFTP転送するという方法。南米各都市にはけっこうインターネットカフェがたくさんある。そして大都市のインターネットカフェなら太い専用線で接続されているので、データの転送速度が速い。もしカフェのコンピューターにFTPソフトがインストールされていなくても、ネットワークからダウンロードすればよい。よく利用されている「Cute FTP」などはごく軽いソフトなので数十秒でダウンロードできるだろう。インストールしたあとPCを立ち上げ直さなければならないが、説明が面倒なときなんかは「ハングアップしちゃった」などといってログインし直してもらえばOK。自分の場合は、最初にFTPを使いたいという旨を説明しソフトがインストールされてなければインストールさせてもらっている。インターネットカフェの管理人は皆親切だ。あとは日本語環境があれば完璧なのだが。(フリーの日本語フォントや日本語FEPはないのだろうか? ・・・もしあったとしても4MB以上もある日本語フォントをダウンロードする気になれないが。)

 世界を旅するよしさんが南米のインターネットカフェの所在地リストを作成。

 FTPサーバーのパーミッションを確認せよ

 FTP転送するにあたってひとつ注意事項がある。ほとんどの個人ユーザーはプロバイダーから提供されているディスクスペースを利用していると思うが、そのFTPサーバーが他からのアクセスに対応いているかどうかということ。プロバイダーによってはそのプロバイダーのAPを通して接続しないとログインできない場合があるので、インターネットカフェなどからは接続できない場合がある。
 また、私が今回利用しているIbm.netの場合、日本で契約すれば4MBのディスクスペースがついてくるのだが、同じibm.netのAPでも、その国のAPによってはログインできない事がある。(エクアドルのAPからログインできなかった)
 これから私と同じように、旅先からHPの更新をしようという人はレンタルサーバーの利用をおすすめする。

 メールはどうしようか?

 自分のコンピューターをネットに接続できなくとも、ヤフーメールやホットメールなどを利用すれば、インターネットカフェなどからブラウザーを通してメールを読みだすことができる。しかし問題は海外のインターネットカフェは日本語環境がないので日本語はすべて文字化けしてしまうと言うこと。これは半角ローマ字書き日本語か英文などで送ってもらうより仕方ないだろう。しかし、文字化けした日本語でもその文字列をフロッピーなどにセーブして、それを自分のパソコンで開けばきちんと日本語表示される。私もこの方法で掲示板に書かれたメッセージを読んでいる。

 モバイル天国「日本」

 しかし思うのだが、南米やアメリカに比べると日本という国はなんてモバイル環境が良いのだろう。ジャック付きのISDN電話はどこにでもあるし、携帯やPHSによる通信も簡単、機器の入手も容易だ。更にはQ2回線を使ったインスタントプロバイダーなんてのもある。ほんと、外国からあらためて日本を見ると、日本はモバイル天国だったんだと思う。


各国別通信環境

 中米やボリビア、パラグアイ、ウルグアイはIBMネットの
アクセスポイントがないため接続していません。

USA

接続場所  ホテルの電話を利用。
ジャック  RJ-11(日本と同じ)
アクセスポイント サン・バーナジーノ、リバーサイド、フェニックス、Toll Free AP
電話料金  ローカルコール(同じエリアコード内)は無料の場合がほとんどだが、ホテルによってはサービス料がかかることがある。(要確認)
 また、IBMネットで同じエリア内にアクセスポイントがない場合は、1-800のフリーダイヤルにて、一時間あたり$6.00の追加料金で利用できる。
 あとでわかったことだが、日本で契約したユーザーなら、このフリーダイヤルのAPは何時間利用しても追加料金がかからない。ただし、一ヶ月で15時間を超えた場合、接続そのものの追加料金はかかる。
通信環境  ホテルによっては繋がっても回線がすぐに切断される場合がある。その他は日本とほとんど同じ。全体的に快適な環境だと言える。
特記事項  ホテルからかける場合、最初に外線発信番号を打たなければならないが、外線発信後、数秒待たないとウェイト状態の発信音(ツーという連続音)が鳴らない場合がある。コンピューターからうまく外線発信できない場合は、分配コネクターで接続した電話機から直接外線発信番号を押し、ウェイト状態になったところでコンピューターからダイヤルすれば繋がる。
 ローカルコールが繋がらない場合は、
(長距離用外線発信)-(1)-(エリアコード)-(番号)又は、
(長距離用外線発信)-(001)-(エリアコード)-(番号)で接続できる場合がある。
 TDKモデム付属ソフト(カントリーセレクター)はアメリカにセット。カントリーセレクターを起動していないと、ダイヤルもしていないのに「接続先のコンピューターから切断されました」のエラーメッセージが出る。

Mexico(接続できませんでした)

接続場所  ホテルの電話、根本がモジュラージャックの公衆電話を利用。(すべて失敗)
ジャック  RJ-11(日本と同じ)
アクセスポイント グアダラハラ、メキシコシティ
電話料金  ローカルコール(同じエリアコード内)は無料の場合がほとんどだが、ホテルによってはサービス料がかかることがある。(要確認)
通信環境  接続できませんでした。(接続を試みた時の奮闘記)
特記事項 首都圏以外で部屋に電話のあるホテルは限られる。また、電話はあってもモジュラージャックがない(直結されている)場合が多いので、チェックインする前に部屋を見せてもらう必要がある。
ホテルの部屋の電話機は受信専用がほとんどで、市内通話もできない。

Guatemala(5秒しか接続できませんでした)
以南、パナマまで接続せず

接続場所  インターネットカフェにて、一般の電話回線を利用。(1分6ケツァル)
ジャック  RJ-11(日本と同じ)
アクセスポイント アメリカの1-800 APに接続
電話料金 1分 Q6=$1(アメリカまで)
通信環境 ユーザー名、パスワードは通ったがその後すぐに切れる。
特記事項 国内の電話回線はメキシコのものよりいいかもしれない。しかし、グァテマラにibm.netのAPが無いのが残念。

Colombia

接続場所 ホテルの電話回線を利用。(市内通話無料)
ジャック RJ-11(日本と同じ)
アクセスポイント ボゴタに接続
電話料金 ホテルは市内通話無料の場合がほとんど。
通信環境 日中は10回以上かけても繋がらない場合がある。
夜間、深夜は繋がりやすく、一度繋がれば通信環境は良い。
特記事項 電話回線自体はアメリカ並に良い。
安いホテルの電話は着信専用で直接市内通話もできない場合がある。しっかりした電話が必要なら40ドル以上のホテルに泊まるべき。

Ecuador

接続場所 ホテルの電話回線を利用。(市内通話無料)
ジャック RJ-11(日本と同じ)
アクセスポイント キトに接続
電話料金 ホテルは市内通話無料の場合がほとんどだが、フロントの受付係りがダイアルするシステムだと1分あたり200sucres〜500sucres($0.04〜$0.1)くらい課金される。しかもこの電話システムだと音響カプラーが無いとネット接続不可。
通信環境 キトのAPは三つ番号があり、日中は繋がりにくいが、深夜は一発で繋がる。通信環境は良い方。
特記事項 電話回線自体は良い方。
しかし、安いホテルの電話は着信専用でオペレーター経由じゃないと直接市内通話できない場合がある。

Peru

接続場所 リマ市内、ホテルにてフロントの電話回線を利用。
ジャック RJ-11(日本と同じ)
アクセスポイント リマに接続
電話料金 ホテルの部屋の電話はフロントの受付係りがダイアルするシステムだったので、フロントの電話を借りて接続。1分あたり0.8soles(US$0.23)
通信環境 リマのAPは二つ番号があり、日中は繋がりにくいが、深夜は一発で繋がる。通信環境は並。
特記事項 ホテルのサービス料が加算されるため電話代が高かった。一般家庭の電話はもっと安いはず。
インターネットカフェ 意外に普及している。ほとんどの店が専用線で接続され、マシンの数も多いところでは10台以上用意されている。

Brazil

接続場所 ベレン市内、ホテルにてフロントの電話回線を利用。
電話局の電話を利用。
ジャック RJ-11(日本と同じ)は少なく、四本フラットピン(ドイツ型?)が多く残る。
アクセスポイント ベレンに接続
電話料金 一分0.05reais(電話局) ただし、州によって電話会社が変わるので料金はまちまち。
通信環境 一発で繋がった。通信環境も良好だが、一日に一時間以上使用すると途端に接続が悪くなる。
特記事項 ブラジルで直通電話付の中級クラスホテルを見つけるのは難しい。あってもフロントの係員がダイヤルするシステムが多いので接続は困難。
サンパウロで電話局の電話による接続を試そうと思ったが、導線を接続することが困難なため断念。
インターネットカフェ ブラジルでは数少ないインターネットカフェを見つけてもフロッピーディスクドライブが使えない場合が多かったのでメール、掲示板のセーブやHPのアップロードができなかった。

Argentina

接続場所 ブエノスアイレス市内、電話局の電話を利用。
ジャック RJ-11(日本と同じ)
アクセスポイント ブエノスアイレスに接続
電話料金 一分0.05pesos(電話局)
通信環境 一発で繋がった。通信環境は並。
日中は五分くらいで切れる事が多い。
特記事項 電話屋で接続する場合、その店にインターネットの端末が置いてあるところで自分のPCを接続しようとすると断られることが多かった。
インターネットカフェ 小さな町にでも電話屋に一台だけマシンを置いてあるところが多い。専用線は少なく、ほとんどがダイヤルアップ接続。

Chile

接続場所 ビーニャデルマール、サンチアゴ市内、電話局、一般家庭の電話を利用。
ジャック RJ-11(日本と同じ)
アクセスポイント サンチアゴに接続
電話料金 5分100pesos、ビーニャからサンチアゴへは1分100pesos
一般家庭用の電話料金は更に安い。
通信環境 一発で繋がった。通信環境はかなり良い。
特記事項  
インターネットカフェ 専用線は少なくほとんどがダイヤルアップ接続だが、電話回線が良いので快適。

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