国境越え
Border Crossing
国境越え全般について言えることは、第一に面倒くさいということ。バイクの通関に関わる複雑怪奇な書類手続き、それに伴う不明瞭なお金の請求、人を騙す両替商、国境にたむろする孤児、浮浪者、泥棒など、その他やっかいなことが大挙してのしかかってくる。
国境越えの基本は平日の午前中に行うようにすること。日曜日やシエスタ(昼休み)の時間は手続きがスムーズに行かないことが多く、手数料や税金などが割り増しになる場合が多い。
国境越えの前に、次に入る国の通貨の為替レート、偽札の流通状況、言語、宗教、文化、習慣などをあらかじめ頭に入れておくこと。要求されてもなるべく賄賂は出さないようにしたいが、状況に応じてジュース代程度払う。
USA-Mexico Calexico-Mexicali 1998年2月24日越境
Mexico-USA Tijuana-San Diego 1998年2月26日越境
USA-Mexico San Diego-Tijuana 1998年3月1日越境
Mexico-USA Mexicali-Calexico 1998年3月5日越境
USA-Mexico Calexico-Mexicali 1998年3月25日越境
Mexico-Guatemala Tapachula-El Carmen 1998年4月11日越境
Guatemala-El Salvador San Cristobal Frontera 1998年4月20日越境
El Salvador-Honduras El Poy 1998年4月21日越境
Honduras-Nicaragua El Espino 1998年4月25日越境
Nicaragua-Costa Rica Penas Blancas 1998年4月26日越境
Costa Rica-Panama Paso Canoas 1998年5月6日越境
Panama-Colombia Panama Tocumen空港からBogotaへ空輸 1998年5月10日越境
Colombia-Ecuador Ipiales-Puente de Rumichaca 1998年5月26日越境
Ecuador-Peru Huaquillas-Tumbes 1998年6月30日越境
Peru-Bolivia Ninantaya-Puerto Acosta 1998年8月19日越境
Bolivia-Chile Laguna Verde-San Pedro de Atacama 1998年9月9日越境
Chile-Bolivia Cancosa-Bella Vista 1998年9月11日越境
Bolivia-Peru 1998年9月29日越境
Peru-Brazil In~apari-Assis Brazil 1998年10月8日越境
Brazil-Paraguay Foz do Iguacu-Ciudad de Este 1998年11月2日越境
チリ、アルゼンチン国境はほとんど問題ないので省略
USA-Mexico
Calexico-Mexicali 1998年2月24日越境
バハ・カリフォルニアに限ってバイクはノーチェックで越境できる。
自分の場合、バイクはまだナンバープレートが発行されておらず、ナンバープレート無しで越境したが何も問題なかった。
メキシコでは国境近くの町に限って72時間以内の滞在はビザ・ツーリストカード無しで過ごすことができるが、72時間以上、又は国境付近の町から離れて旅行する場合はツーリストカードの発行を受けなければならない。
イミグレーションは車線の左側(ティファナは右側)にあるので、左側のゲートを通過した方がスムーズ。カウンターでツーリストカードを発行してもらい(無料)、パスポートにスタンプが押され60日の滞在許可が与えられた。
Mexico-USA
Tijuana-San Diego 1998年2月26日越境
国境ゲートは日本の高速道路の料金所のように複数並んでいるのだが、運悪くしつこい係官にあたってしまった。バイクはナンバープレートが無いのでテンポラリーの書類を見せるが、不満ありといった顔。
住んでいるところは?、なぜアメリカに戻ってきたんだ?、いつ日本に帰るんだ?などとさんざん質問され、五分くらいかかって国境越えした。以前はほとんどノーチェックで通過できたので五分といえども長く感じる。(中南米諸国では長いときは一日がかりなので五分くらいで長いなんて言ってられないが)
USA-Mexico
San Diego-Tijuana 1998年3月1日越境
レンタルのカーゴバンに自分を含めて三人、レンタルバイク二台、自分のバイク一台入れて越境。国境ゲートに車輌の重さを量る仕掛けがしてあり、ある程度重量のある車が通ると赤ランプが点きブザーが鳴る仕掛けがしてある。
5,400ccの車にバイク三台も積んでいるので当然反応してしまう。係官の誘導でカスタムチェックのレーンに入り、積み荷の検査が始まる。車そのもののチェックはないが、中のバイク三台についてしつこく質問された。レンタルバイクの出所を示す書類を提示、三人分のパスポート、国際免許証をチェックされたあと、何だかんだと質問を受けてやっと解放される。アメリカで盗んだ物をメキシコで売ろうとする人がいるので積み荷のチェックが厳しいのだ。
イミグラシオンで三人分のツーリストカードを発行してもらい無事越境。何も言わなかったが180日分の滞在許可が与えられた。ティファナ国境のイミグラシオンは右側にあるので一番右端の国境ゲートを通過した方がスムーズ。
Mexico-USA
Mexicali-Calexico 1998年3月5日越境
同じくレンタルのカーゴバンに自分を含めて三人、レンタルバイク二台、自分のバイク一台入れて通過。夕方で渋滞していたためか、係官に三人分のパスポートを見せ、
「明日このレンタカーとバイクを返して日本に帰る。」
と言ったら呆気なく越境できた。
USA-Mexico
Calexico-Mexicali 1998年3月25日越境
メヒカリの国境で「一時輸入許可証」なるものを取得。スペイン語では「IMPOTACION
TEMPORAL DE VEHICULOS PROMESA DE RETORNAR DE VEHICULO」という。要は旅行目的のために持ち込むバイクや車を旅行終了後速やかに国外に持ち帰ることを条件に関税を免除するというもの。バハ・カリフォルニアを除くメキシコ本土へバイクや車を持ち込む時に絶対必要な書類である。この許可証の発行時に車体にホログラムステッカーがはりつけられる。
一時輸入なので持ち込んだ車やバイクをメキシコ国内で売り払うことを禁止されている。もし売ろうものなら罰金や懲役を言い渡されることがあると注意書きされている。これらがないとメキシコ本土へ入る時、検問を通してもらえないし、バハ・カリフォルニアから本土へ渡るフェリーにも乗せてもらうことができない。(チケット購入時に証書の提示が必要、ペルミソはラパスでも取得可。)
さて、実際に「一時輸入許可証」を取得する手順だが、国境付近に「IMPOTACION TEMPORAL
DE VEHICULOS PROMESA DE RETORNAR DE VEHICULO」と書いてある建物を探す。見あたらない場合は国境ゲートの係官に訊いてみる。
メヒカリの場合は国境ゲートのすぐ手前にあるので、間違ってゲートをくぐってしまうと戻るのに苦労するだろう。前回の旅で、アリゾナのノガレスから入国したときは国境から南へ30kmも離れたところにあった。(ツーリストカードもそこで発行してもらった)
必要なものはパスポート、国際免許証、バイクの登録証、ナンバープレート、メキシコのツーリストカード。アメリカでバイクを買うとナンバープレートや登録証の発行に3週間以上時間がかかるので注意。
この他、国際的に通用しているクレジットカード(ビザ、マスター、アメックス、ダイナーズクラブ)が必要。これはクレジットカードも持てないような社会的信頼性がない人は入れてやらないという意味だろう。
クレジットカードが無くてもバイクを持ち込めないことはないが、US$400程度のデポジットとスペイン語での面倒なペーパーワークをこなさなければならない。
さて、これらがそろえばあとは簡単だ。2〜3の窓口を指示されるままに動けば自動的に手続きを進めてくれる。最後に証書をもらって、車体にホログラムステッカーを張り付けてもらえばすべて完了。
費用だが、書類のコピー代に$0.5$〜1.00程度と手数料、ステッカー代98.94pesos。 ただし、国境にコピー屋があればの話だが、マイナーな国境でそれがない場合は、町へ行って自分でコピーをとってこなければならない。(96年当時、ベリーズ〜メキシコの国境にコピー機がなかった)
Mexico-Guatemala
Tapachula-El Carmen 1998年4月11日越境
費用:
入国税Q15、ペルミソ作成費Q150、税金Q50 (平日はもっと安いはず)
両替:
タパチュラのバスターミナル、Banamexなど。
国境に立っている両替人はペソ対ケツァルが極悪レートなので土日以外は利用しないこと。グァテマラ側の町に銀行はないの。(国境の両替人
$1=Q6 1998/4/11)
メキシコのペルミソのキャンセルは国境の手前25kmほどのフリーウェイ上、登り車線に「Viva
Mexico」と呼ばれる建物があるのでそこで手続きする。建物にアドゥアナ、バンヘルシートが入っているので、ペルミソにバンヘルシートの係官の判とサインをもらい、グァテマラ国境でメキシコ側ビークルコントロールに提出して終了。
メキシコのイミグレーションで出国スタンプをもらい次のステップ、グァテマラ側へ行く。
グァテマラ側に政府公認の身分証つき「ギア」(通関ガイド)がいて、通関を手伝ってくれるが、こいつがくせ者なので気をつけること。すぐぼったくろうとするので、お金を払うときはギアに託さず、自分で直接係官に払う。
グァテマラに入って最初にすることはイミグレーションでパスポートにトランジットビザのスタンプをもらうこと。通常30日間のビザが与えられる。入国税 Q5-Q15
次にバイクのペルミソ作成。土日や休日、昼休みに手続きしようとすると割高になるらしいのでなるべく平日の午前中に来ると良い。用紙にタイプしてくれるのだが、レジストレーションの書類に書いてあることのほか、バイクの色やシリンダー数、スペアパーツの有無など訊かれる。このタイプ代というのがくせ者で、料金は係り員の気分次第で決まるらしい。
(一応、用紙代は無料、ステッカー代は30ケツァルということになっているのだが...。)
次、隣の建物で税金(Q50)を払い、バイクにステッカーを貼ったあと、最終的なチェーンゲートのところで書類とバイクのフレームナンバーなどを照合して終了。
ぼったくりの悪徳ギアにはチップなんかやる必要はない。
土日や休日に越境するのはやめた方がいいでしょう。ペルミソ作成料が跳ね上がります。実際に通関したときの状況についてはこちらに書いておきました。
Guatemala-El Salvador
San Cristobal Frontera 1998年4月20日越境
グァテマラ側イミグレーションでパスポートに出国スタンプ(Q5)を押してもらった後、ペルミソのキャンセル(Q10)をする。ここでもギアがまとわりついてきて、ガイドさせろとしつこい。イミグレの係官もギアを通さずに手続きしようとするとわざと難癖つけてきて、時間ばかりかかる。最後にバイクと書類の照合をするのだが、ろくに見もせず、ギアが「10ケツァル賄賂やったらすべて丸く収まる。」というので細かいお金でパスポートに挟んでやると、係官はおどおどした手つきで机の中に賄賂を隠した。係官はみんな貧相な顔をして痩せ細り、よれよれの服を着ている。(ちゃんと給料やってるのかよ、グァテマラ政府!)最後、ギアにチップQ20やっておしまい。
次にエル・サルバドル側へ。意外にもエルサルバドル側は手続きが事務的でスムーズ。係官や警察もきれいな服装をしていた。
最初にイミグレーションでトランジットビザ(90日滞在可)をもらった後、ポリスへ行き、車輌とレジストレーションの書類を照合、係りのサインをもらう。次にADUANAでイングレッソをタイプしてもらい10colones払う。イングレッソをもって再びイミグレへ行きパスポートにスタンプをもらい、最後にポリスで、ノートに書類の内容を記入され終了。
El Salvador-Honduras
El Poy 1998年4月21日越境
エルサルバドル側ではパスポートに出国スタンプをもらった後、ADUANAでイングレッソをキャンセル。(10colones) 警察がバイクのフレームナンバーと書類を照合した後、ノートに書類の内容を記入し終了。
レシートにスタンプが押されるので、出国ゲートで提示してホンジュラスへ。
ホンジュラス側ではまず、イミグレーションでトランジットビザをもらう。5ドル必要(中米諸国以外の人はドル払いのみ)
警察でバイクと書類の照合(50Lps)後、「Contorol de Vehiculos」の窓口で8日間有効のイングレッソをタイプしてもらう。(タイプ代25Lps)、ADUANAで所長のサインをもらった後277.76Lps又はUS$21支払う。各セクションで短冊にスタンプが押されれうので、出口ゲートでそれを渡して終了。(案内人にチップ15Lpsあげた)
Honduras-Nicaragua
El Espino 1998年4月25日越境
ホンジュラス側のアドゥアナでイングレッソのキャンセルに27Lps+US$2、ホンジュラスのアドゥアナの隣にある小屋ではニカラグア入国時のパーミッション作成カードを作成150cordobas
oro (US$20)、ここでパスポートにスタンプが押される。
次に坂を下ってニカラグアのイミグレーションへ行き、入国スタンプ(20cordobas
oro)、パーミッションの作成で140cordobas oroかかる。最後、ギアにチップ30cordobas
oro
Nicaragua-Costa Rica
Penas Blancas 1998年4月26日越境
ニカラグア出国時、最初に$1、イミグレで$2、ペルミソのキャンセルで25cordobas
oro。
コスタリカでは強制保険が一ヶ月分5000コロン、イングレッソの作成に2000コロン、入国税の印紙代75コロン。
Costa Rica-Panama
Paso Canoas 1998年5月6日越境
コスタリカ出国時、窓口にてパスポートに出国スタンプを押してもらったあと、アドゥアナでバイクのペルミソを返却。
パナマ入国はビザ不要、ツーリストカードが必要なのだが、ツアーエージェンシーが代書料を含め5ドル徴収する。
ここのビークルコントロールはあっさりしていた。窓口が順序よく並んでおり、指示通りに動けば苦労なく手続きが終わる。ペルミソ作成($4.00)後、バイクを消毒($1.00)して完了。所要時間は僅か十数分、悪徳ガイドや賄賂をたかる役人がいないので楽。路上の両替人もコロンを良いレートでドルに替えてくれる。
Panama-Colombia
Panama Tocumen空港からBogotaへ空輸 1998年5月10日越境
ボゴタでのバイクの受け取りは、まず空輸会社の倉庫へ行くことから始まる。
空輸会社のすすめで通関の手伝いをしてくれるヘルパーを雇った。その雇い料に60ドルもかかったが、実際に通関手続きを横で見ていたがものすごい面倒そうだった。あれではスペイン語ぺらぺらだとしても一人でやるのは無理。
空輸会社の保税倉庫とDIAN(税関)の間を四往復(片道1km)もさせられたり、エルドラド空港の銀行へスタンプをもらいにいったりで、10km以上歩かされる。結局全部終わるのに6時間くらいかかった。
Colombia-Ecuador
Ipiales-Puente de Rumichaca 1998年5月26日越境
呆気ないほど簡単。コロンビア側イミグレでパスポートに出国スタンプを押してもらった後、バイクの書類にキャンセルのスタンプを押してもらう。
エクアドル側はルミチャカ橋を渡って左折、少し行ってまた左折するとイミグレの建物がある。ツーリストカード(60日滞在可)を記入しカードとパスポートにスタンプをもらえば終了。バイクはフリーパス!
Ecuador-Peru
Huaquillas-Tumbes 1998年6月30日越境
国境ゲート正面の通りは道の両側とも露天が密集し、両国とも国境地帯独特のあやしい雰囲気。国境ゲートに到着すると、さっそく両替屋や通関ガイドを名乗るガキが蠅のように群がってくるが無視すること。しつこく付きまとう両替人は偽札や細工電卓で人を騙す。国境前の通りにパラソルの下で黒いアタッシュケースを抱えて座っている両替人がいるのでそこで交換する事。
エクアドル側出国スタンプを受けるイミグレは国境から3kmも戻ったハイウェイ上にある。知らずに通り過ぎても戻ればOK。
国境のアドゥアナでパスポートに税関の出国スタンプが押される。ここのアドゥアナの裏手にコピー屋があるので、イミグレのスタンプが押されたページと顔写真のページ、そしてバイクの登録書のコピーをとっておく。これは後でペルー側のアドゥアナで必要なのだが、ペルー側のコピー屋がしまっている場合に備えての対策。
エクアドルの出国手続きはこれで終了、次にペルーの入国手続きへ進む。
両国とも入国時、車輌の消毒は必要ないが、過去、噴霧器を持ったニセの消毒屋が一回10ドルで必要もない消毒を押しつけていたらしいので注意。ポリスのチェックを受けた後、アドゥアナでバイクのイングレッソを作成してもらう。ここではパスポートのコピー(写真部分とエクアドルのイミグレで受けたスタンプのあるページ)とバイクの書類のコピーが必要。手続きはわりと早く終わる。手数料は15.50soles。ステッカーが張り付けられる。
続いてイミグレでの手続き。ビザは不要、ツーリストカードに記入して60日の滞在許可が与えられる。
Peru-Bolivia
Ninantaya-Puerto Acosta 1998年8月19日越境
チチカカ湖の東回りで越境するマイナーなルート。国境にイミグレもアドゥアナも無いので、出国手続きはプーノ、又はフリアカで行う。MohoからNinantayaまで約23kmの道は河床のような荒れた道。国境の町Ninantayaではポリスコントロールと軍の検問がある。国境を越えてボリビア側の最初の町「Puerto Acosta」では中央広場北側にイミグレがあるので入国手続きをする。尚、この町の出口付近にアドゥアナがあるが、バイクはフリーパス。双方お金はかからないがペルー側の軍人が賄賂を要求してきた。(マシンガンを持った兵士五人が険悪な顔して見ていたので 5soles出した。)
Bolivia-Chile
Laguna Verde-San Pedro de Atacama 1998年9月9日越境
ボリビアの出国手続きはウユニのイミグレーションで済ます。ウユニ塩湖・魚島経由ラグナベルデ〜サンペドロ・デ・アタカマへの道は約
600kmガソリン補給できないと思った方がよい。ラグナベルデ〜サンペドロの国境にはポリスコントロールやイミグレなどはないがサンペドロの町入り口にイミグレがあるのでそこでチリの入国手続きをする。
実は最初、ここから越境する予定がなかったのでウユニで出国手続きしなかった。サンペドロのイミグレではボリビアの出国スタンプがないことを理由にチリの入国スタンプをもらえなかった。(イミグレの係官が怒っていた)
しかしそのまま不法入国してイキケで買い物した後、辺境の国境からこっそりボリビアに戻った。
Chile-Bolivia
Cancosa-Bella Vista 1998年9月11日越境
チリに不法入国してしまったので、誰もいない超マイナーな国境を通った。カンコーサの村は半ばゴーストタウンと化し、軍やポリスコントロールなどはない。ボリビア側の最初の村では軍の検問があったが、「ラグナベルデの帰り、道に迷ってチリに入っちゃった。」と言ってごまかした。この国境の道の前後十数キロはさすがにひどく、ほとんど廃道みたいなもの。
Bolivia-Peru
Kasani-Yunguyo 1998年9月29日越境
コパカバーナ経由でカサニの国境を越える。この国境にイミグレ、両替屋などがあり人の入国手続きはできるが、税関では正式な通行許可証は作ってもらうことができない(仮の許可証を作成してくれるだけ)。プーノの税関で正式な許可証を作ってもらわなければならないのだが、プーノの手前9km地点にまた仮の税関と検問があり、そこから実際に書類手続きするプーノ市内の税関までは係員が同行する規則がある。しかし同行する係員は車もバイクも持っていないので9kmバイクに乗せて行ってやる必要がある。
この時、「なぜ9kmも同行する必要があるのに車もバイクもないんだ?」と訊くが、「無いものはない」と突っぱねる。「一人で行ってはだめなのか?」と訊くが「規則なので絶対だめだ」と言う。30分ほど押し問答した末、埒があかなくなり無理矢理二人乗りすることにした。
税関で書類を作成してもらうのに30分ほどかかったが、作成料は無料。エクアドル国境のツンベスで作成したときは15.5ソル(約5ドル)徴収されたので少しは得した気分。しかし、9km手前の検問所にいた係員がまたバイクで元の場所に送ってくれと言い出した。また人を乗せて往復するのはたまらないので、仕方なく10ソル(約3.3ドル)出してタクシーで帰ってもらう。
Peru-Brazil
Inapari-Assis Brazil 1998年10月8日越境
ブラジルはビザが必要。今回、ブラジルのビザはラパスで取得した。日本人は申請料US$50、必要なものは残存期間六ヶ月以上のパスポート、黄熱病予防接種証明証(通称イエローカード)のコピー、顔写真一枚、ブラジル出国用の航空券、トラベラーズチェック、又はクレジットカードのコピー、ビザ申請用紙。申請料は領事館から徒歩20分ほど離れた「Banco
do Brazil」(ブラジル銀行)で入金する。この銀行でブラジル通貨ヘアルを購入できるので必要量入手しておく。出国チケットは出さなかったが、代わりにロス〜札幌のチケットを提示して問題なかった。
さて実際の越境であるが、ペルー側出国はプエルトマルドナドのイミグレでも可能だがイニャパリのポリスコントロールでイミグレ、アドゥアナすべての手続きができる。イニャパリ川には申しわけ程度の粗末な橋が架かっているが、雨期になると水没して通れなくなりそうだ。川を渡るとすぐにブラジル側の町Assis
Brazilに入る。両替屋などはいないが商店でソルをヘアルに両替してくれる。2.5soles=1real
(98/10/8現在)
入国に伴う手続きはここから東へ110km行ったブラジレイアの町で。イミグレはブラジレイア出口付近のY字路に連邦警察の建物があり、そこで手続きを行う。アドゥアナはボリビア国境(連邦警察から少し戻って左折)で手続き。両方とも無料。
Brazil-Paraguay
Foz do Iguacu-Ciudad de Este 1998年11月2日越境
「友情の橋」を渡ればパラグアイに至る。両国の出入りは自由なのでそれぞれ橋のたもとにあるイミグレに出向き、出入国スタンプをもらう。どちらも無料。
実際の手続きはブラジル出国時、車線の左側にある「Federal police」で出国スタンプをもらい、バイクのイングレッソを返却。橋を渡りパラグアイにはいると右側にイミグレがあるので入国スタンプをもらう。バイクのイングレッソ、ペルミソは必要ないのでアドゥアナはフリーパス。実に簡単な国境越えだ。
Paraguay-Argentina
Encarnacion-posada 1998年10月日
Argentina-Uruguay
チリ、アルゼンチン国境はほとんど問題ないので省略
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/ インターネットの接続環境 / ツーリングに役立つスペイン語会話 / 中南米リンク