南米を駆けたバイク
Motorcycle


dr350se.jpg (13665 バイト)

SUZUKI '98 DR350SE

乾燥重量 : 約 130kg
車両重量(ガソリン・オイル・全荷物含む) : 180kg
タンク容量 : 16L(アチェルビスタンク)
燃費 : 24〜32km/L(平均28km/L)
航続距離 : 約 380km〜510km

変更点 : ガスタンクをアチャルビス製の大容量ポリタンクに交換。ラゲッジラック(純正)、ウインドスクリーン(ハーレー用)取り付け。テールベース、タンデムステップ取り外し。高地ではエアクリーナーエレメントをアチャルビスのパワーフィルターに交換。

 98年2月、カリフォルニア州サンバーナジーノのショップ「チャパレル」にて新車を購入。購入価格は本体約 4,000ドル(当時の為替レートはUS$1=125円)。登録諸経費、スペアパーツ、タンク、その他すべて込みで約 5,000ドル。
 250cc並の軽量な車体に350ccのエンジンが載ったこのバイクは思いのほか快適なツーリングバイクだ。アンデス4,000mの山岳地帯からアマゾンの泥沼ルートまでタフに走り抜けてくれた。


 DR vs. XR

 オーストラリアツーリングで乗った Honda '92 XR250R、北米ツーリングで乗ったHonda '95 XR650Lと比較してみると、Suzuki '98 DR350SEはパワーと車重のバランスがかなり良いバイクという印象がある。250は軽くて良いのだがなにしろエンジンが非力だ。酸素濃度の薄い高地では本来の半分以下にパワーダウンするのでアンデス4,000メートル級の峠越えで苦労しそう。650はパワフルだが、車重が重くシート高も高いので砂漠やアマゾンの難所ではかなり大変そう。

DRの良い点; サブフレームが頑丈。XRはサブフレームの強度が足りないため、連続の悪路走行でフレームが折れるというトラブルがあったがDRはそんな心配がいらない。
 チェーンスライダーの肉厚があり耐久性がある。XRの場合は10,000kmほどで擦り切れ、知らないうちにスイングアームまで削られているという事があったが、DRは30,000km以上走っても半分以上残っている。
 DRは純正のリヤキャリアが発売されている。サブフレームのとり回し、形状が良いため、しっかり取り付けることができるのが良い。20kgもの荷物を載せてダートを激しく走っても、ガタつきやボルトのゆるみがなかった。

DRの悪い点; エアクリーナーエレメントの取り外し、取り付けが面倒。XRは工具無しに一瞬で取り外しができるが、DRはネジ五本外さなければならない。エレメントの取り付けもボルトがクリーナーボックス側のネジ穴がにうまく入らず、もどかしい思いをする。(しかし盗難の多い南米では外しにくい方が良いのかもしれない)
 アチェルビスタンクの容量が少ない。XR用のタンクは23Lも入るのに、DR用は16Lしか入らない。
 中米ではヤマハ、南米ではホンダのショップが多いが、スズキのショップはごく限られる。そのため純正部品の入手が他のメーカーに比べて難しい。

 

 消耗部品の耐用度 Duration rate

 

タイヤ Tire Dunlop D601 30,000km(F)、20,000km(R)
Pirelli MT-21 20,000km(F) 15,000km(R)
MT-16 10,000km(F)
BS,TW-26 12,000km(R)
チェーン Chain Normal O-ring chain 20,000km
Iris O-ring chain 12,000km
DID O-ring chain 20,000km
スプロケット Sprocket Normal steel sprockets 35,000km(F) 40,000km(R)
ブレーキパッド Brake pad Normal 30,000km(R) 40,000km(F)
チェーンスライダー Chain sliders 40,000km(F) 40,000km(R)

 

 主要緒元

 寸法・重量 Dimensions and dry mass

全長 Overall length

2235mm

全幅 Overall width

885mm

全高 Overall height

1245mm

軸距 Wheel base

1440mm

最低地上高 Ground clearance

290mm

シート高 Seat height

890mm

乾燥重量 Dry mass

130kg

 

 エンジン Engine

タイプ Type

OHC 空冷4サイクル Four-stroke, Air-cooled OHC

気筒数 Number of cylinders

1

ボア Bore

79.0mm

ストローク Stroke

71.2mm

排気量 Piston displacement

348cm3

圧縮比 Compression ratio

9.5:1

キャブレター Carburetor

MIKUNI BST33, Single

エアクリーナー Air cleaner

発泡ポリウレタンエレメント Polyurethan form element

スターター Starter system

セルモーター Electrick starter motor

潤滑 Lubrication system

ドライサンプ Dry sump

 トランスミッション Transmission

クラッチ Clutch

湿式多板 Wet multi-plate type

トランスミッション Transmission

六速 6-speed constant mesh
ギヤシフトパターン Gearshift pattern 1-down, 5-up
一次減速比 Primary reduction ratio 2.818 (62/22)
二次減速比 Gear ratios, Low 2.500 (30/12)
2nd 1.733 (26/15)
3rd 1.333 (24/18)
4th 1.111 (20/18)
5th 0.952 (20/21)
Top 0.862 (19/23)
最終減速比 Final reduction ratio 2.866 (43/15)
ドライブチェーン Drive chain 520-108 links

 車体 Chassis

フロントサスペンション Front suspension

Telescopic, coil spring, oil danpened, spring preload fully adjustable, compression damping force 13-way adjustable, rebound damping force 17-way adjustable

リヤサスペンション Rear suspension

Link type suspension, coil spring, gas/oil danpened, spring preload fully adjustable, compression damping force adjustable

キャスター Caster 27'30'
トレール Trail 115mm (4.53 in)
ハンドル切れ角 Steering angle 45
   
   

98032301.jpg (4971 バイト)
カリフォルニア州ナンバープレート


バイクの整備状況 / 旅の費用 / 旅の装備

/ モバイルコンピューターの紹介 / 旅のトラブル集


<<Top Page