旅のトラブル集
Troubles


 麻薬売りの黒人に追いかけられる(コロンビア)

 1998年5月15日、コロンビア、カリ市でのこと、セントロ近くの道を早足で歩いていると目つきの悪い黒人が近寄ってきて時間を聞いてきた。知らないふりして早足で去ろうとするのだが、同じスピードでついてくる。追い剥ぎだろうか!これはやばいと思ったが、黒人男は小声で「マリファナあるよ。コカもあるよ。」と囁いてきた。なんだ、タダの麻薬密売人か。「いらない」と言うと、「なんで?あんた日本人だろ?」(もちろんスペイン語で)と聞いてくる。まるで日本人なのに買わないのが不思議といったようなそぶりだ。日本人の中にこの町で麻薬を買う大バカ者がいるのだろうか?


 農民のデモに巻き込まれ軟禁状態に(コロンビア)

 1998年5月18〜24日、コロンビアン・アンデスの山の中、ウイラ州全域で農民(コカ茶栽培農家)のデモが発生、山からゲリラが降りてきて村、町を結ぶ道路をすべてバリケードで封鎖してしまった。おかげで身動きがとれなくなり、一週間の間サン・アグスチンの村に軟禁されてしまった。

反省と対策 : 政権末期は政情が不安定となり、地方ではストが頻発、ゲリラの動きも活発になるのでこんな時期は旅行しないようにすべき。

追記 : コロンビアでは政府軍よりもゲリラの方が活動資金を潤沢に持っており、制服も綺麗なものを着ている。地方で警備している政府軍兵士の方が厄介な場合もあるで注意したい。


 エクアドル、ペルー国境で偽札つかまされる。(エクアドル)

 1998年6月30日、Huaquillasにて、エクアドルからペルーへ越境しようとしたとき、エクアドルの通貨スークレをぺルーの通貨ソルに交換したのだが、ストリート両替人に50ソル札二枚(約 5,000円相当額)の偽札をつかまされてしまった。
 ここの国境にはパラソルの下で黒いアタッシュケースを抱えて座っている両替人と、路上に立っている両替人がいるのだが、路上を徘徊している両替人は詐欺師として有名。通常のレートより3割も安いレートでしつこく付きまとい、更には細工された電卓で数字をごまかす。
 通常のレートは前もって調べてあったので、自分の持っているスークレをペルーの通貨「ソル」に換算し、こちらからその金額を要求した。しかし、しつこく付きまとってきた路上両替人がなぜかその金額で妥協してきた。ここで何の疑いも無しに交換した自分がバカだった。(ほんとにまぬけだ、恥ずかしい。)
 余談だがこの後、ここの国境で日本人旅行者が拳銃強盗に遭ったらしい。

反省と対策 : 頭から断ると上の旅行者の例のように拳銃突きつけられる可能性があるので、少額だけ交換してそれ以上は持っていないことにする。


 車載工具盗まれる。(ペルー)

 キジャバンバで泥棒宿に泊まってしまい、バイクに常備してある車載工具が盗まれていた。部屋の荷物も物色されていたが、ほとんどの荷物はクスコのペンションに預けて出かけていたのが不幸中の幸い。貴重品は鍵のかかるバックパックに入れていたので無事だった。 車載工具はほとんど使っていなかったのだが、プラグレンチだけは必需品だ。


 追い剥ぎに遭う(ブラジル)

 10月22日、バイア州サルバドールの町でのこと、夜9時頃、喉が渇いたのでホテルから近くの店へ買い物に行った。あいにくほとんどの店が閉店しているので諦めて帰ろうとしたとき、後をつけてくる人の気配を感じた。振り返るとでかい黒人二人が歩いており、目があった瞬間「ヒヒヒッ」と薄笑いを浮かべた。気持ち悪いので走るようなスピードで早歩きするのだが二人も同じスピードでついてくる。
 「ゲッ、やばい!追い剥ぎか!」と思ったが次の瞬間には黒人に体当たりされ二人に取り囲まれてしまった。そして瞬間技で腕時計を引きちぎられ、ズボンのポケットをまさぐられた。左のポケットには20ヘアイス(10ヘアイス紙幣二枚)入っていたのだが、手を突っ込んだにもかかわらず気づかなかった様子。もう片方に入れておいたホテルの鍵は一度取られそうになったが「ただの鍵だ!」と言ったら返してくれた。取り囲まれてから約五秒間の出来事だったが、その後黒人男たちは暗闇にとんずら。

反省と対策 : あの時間に町を歩いていた僕がバカでした。腕時計などはたとえ安物であっても人目に晒さないようにすべきだった。


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