California-Arizona-Utah-Colorado-New Mexico
 カリフォルニア〜アリゾナ〜

ユタ〜コロラド〜ニューメキシコ

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ナンバープレート発行まで日数がかかるので、アメリカ中西部の
国立公園へくり出した。中南米の旅が始まるのはいつの日か。 

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 Joshua Tree National Park

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ヨシュアツリー

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Bigelow Cactus

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 ハイウェイ沿いに戦車が展示されていた。

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   Monument Valley
 ナバホ名:Tse' Bii' Ndzisgaii
 標高:海抜1,696m
 面積:120.66平方キロメートル
 (アリゾナ州、ユタ州にまたがる)

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Totem Pole and Yei Bi Chei
 右側のトーテムポールと呼ばれているのは天然の岩。
 

1998年3月8日

Riverside 停滞日

 バイクにウィンドスクリーンを取り付けた。これがかなり効果的で、向かい風でもゴーグルやヘルメットにあたる風が和らぐので長距離走行が楽になった。(その証拠に次の日800km近く走った。)
 羽虫よけにもなるのでジャケットにこびり付く虫の量が減った。 今までなぜこんな良い物を使ってなかったんだろうと目から鱗が落ちる気分。

本日の走行距離:0km
宿: スパー8モーテル(リバーサイド) $39.00
出費:食費 $7.00

1998年3月9日

Riverside-Joshua Tree National Park-Phoenix-Camp Verde

 バイクのナンバープレートが発行されるまで同じところでじっとしていてもつまらないので、中西部の国立公園へ行くことにした。
 前回の北米大陸一周の時はグランドキャニオンやイエーローストーンなどメジャーな国立公園はほとんど訪れたつもりだが、それでも行き損ねた場所は残っている。

 今回、最初に訪れたヨシュアツリー国立公園はその名の通り、ヨシュアの木が密生している所。この木の特徴は枝振りが滅茶苦茶であること。枝と言っても幹の太さとあまり変わらないのでいかにも不安定に見える。見れば見るほど不思議な木で、まるで地球上の植物とは思えない。

 パーク内の道路を走っている間、ジャックラビットやゴールデンイーグルの姿を見かけた。この地域にはその他にもボブキャットやコヨーテ、タランチュラ、サイドワインダーなどが生息しているらしい。

 国立公園を抜けたあとインターステート10号線を東へ東へと走り、カリフォルニア州からアリゾナ州へ入る。単調な道を500km以上走った後、夜8時頃になってフェニックスの町に着いた。しかし、あとから気が付いたことだが、アリゾナ州に入った時点でタイムゾーンをまたいだので、この時すでに9時過ぎていたのだ。

 町の入り口付近に数軒並んでいるモーテルはどこも一泊50ドル以上かかる。安さが売りのモーテル6でさえ税込み52ドルだ。
 「50ドルも出すくらいなら寝袋だけでブッシュキャンプした方がましだな。」
 隣の町まで走れば安い宿が見つかるだろうと思い、インターステート17号線を北上。だが、いくら走っても町らしい町は無く、あっても小さな町に閉鎖されたモーテルがあるのみ。
 宿が見つからないまま走り続けるが、夜もだんだん更けてゆき、冷え込みが一層厳しくなってきた。よく見ると道ばたに雪が残っている。こんな気温では寝袋だけで野宿なんて冗談じゃない。

 遠くの路肩に火花が飛んでいるのが見えた。道ばたで溶接されている車がいると思ったが、その車はゆっくりと動いている。よく見るとパンクしたタイヤが外れかけ、ホイールが路面に引きずられている。路面を擦るホイールが豪快に火花を散らしているのだった。この時間じゃヒッチハイクも無理、タイヤ屋も牽引業者も閉まっているので仕方ないが、あまりにも無茶だ。しかしバイク旅行者の自分にはなす術もない。

 フラッグスタッフまであと53マイルの所、小さな町(Camp Verde)にスーパー8モーテルを見つけた。外観からいかにも高そうだったが、寒さに負けて飛び込んだ。税込み$54.89もかかったが、「今日は800km近くも走ったんだから..」と無理に自分を納得させる。
 部屋は暖かかったが懐は寒くなってきた。これでは南米最南端に着く前に金欠になりそう。

本日の走行距離:792km
宿:スーパー8モーテル() $54.89
出費:食費 $7.00(カフェでハンバーガー)
        $4.00(ビーフジャーキー、コーラ)
   ガソリン $11.00(8ガロン)
   国立公園入園料 $5.00
   郵便料金$26.26

 

1998年3月10日

Camp Verde-Flagstaff-Monument Valley-Mexican Hat

 朝走り出して、道は次第に高度を上げていった。高度が増すにつれ、針葉樹林が増えてゆく。砂漠地帯を走ってきたので、普通の針葉樹を見るのは久しぶり。
 しかし寒い。 寒いのもそのはず、森の中や日陰には真っ白い雪が厚く積もっている。峠を越してフラッグスタッフの町に着けば気温も上がるだろうと思ったが、実際に町に着いてみるとあちらこちらに雪が残っている。地図を見るとフラッグスタッフは標高2,105mもある高原都市。これでは寒いはずだ。こんな時は熱いラーメンでも食べたいが、そんな物はないのでフライドチキンを食べる。どうでもいいことだが、アメリカのKFCの店にはカーネルサンダースの人形が立っていない。

 フラッグスタッフを抜けると、再び半砂漠地帯となった。半砂漠といっても日陰に雪が残っているという不思議な景色だ。
 国道89号から160号へ右折、Tuba Cityでガソリンを入れたのだが、最後に満タン入れてから240km以上走ったにもかかわらず8リッター程度しか入らない。なんと、リッター30kmも走った計算だ。エンジンの馴らしが終わり、5,800回転、時速100kmの定速で走っていたのだが、こんなに燃費が良くなるとは思ってもいなかった。これならもっとゆっくり走ればリッター35kmいくんじゃないだろうか。
 この計算だと燃料タンクが16リッター入るので航続距離が500km近くにもなる。過去のバイクの燃費はオーストラリアを走ったXR250Rが20km、北米を走ったXR650Lが24km。スズキのバイクは燃費が悪いものだと思っていたがとんでもない。

 赤い表土の大地をしばらく行くと、いつの日かテレビで見た馴染みのある風景が広がった。夢にまで出てきたモニュメントバレーだ。入園料$2.50払い中へはいるとそこはもう西部劇の世界である。バレー内には未舗装の道が延びており、メサやビュートの周りを巡ることができる。
 モトクロッサーで走ったら楽しそうな道だが、馬が歩くような速度でゆっくりと景色を楽しみながら走った。

 モニュメントバレーは合衆国の国立公園ではなく、ナバホのトライバルパークという事になっている。ナバホインディアンの居留地内にあるので、あくまでもナバホの国の公園という位置づけだ。それゆえ、パーク内ではインディアンが銀細工などを並べて商売していたり、インディアンの家族が馬を飼って住んでいたりする。

走行距離:435km(Total 2,840km)
宿:San Juan Inn $34.80
出費:食費 $5.28(ケンタッキーフライドチキン)
       $9.00(スパゲッティ、スープ、コーヒー)
   ガソリン$3.00(2.1ガロン)
   モニュメントバレー・トライバルパーク入園料 $2.50

1998年3月11日

Mexican Hat (ユタ州)停滞

 今日は一日のんびりと過ごした。
 モーテルの宿泊料も比較的安く、のんびりした田舎町で居心地が良い。
日本を出発して以来もうすぐ一ヶ月経とうとしているので、絵はがきを買いインターネット環境を持っていない友人、親戚に旅の近況を書いた。

走行距離:0km(Total 2,840km)
宿:San Juan Inn $34.80
出費:食費 $11.00
   絵はがき5枚 $1.00
   切手5枚 $3.00


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