Bogota-Cali
ボゴタ〜カリ

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北アンデスの山岳地帯を走る。

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 北アンデスの山岳路を走る。

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 崖っぷちに栄える町。

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 アルメニア

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 「Asturias」 Carrera 5a 324-41 Cali, Colombia
 カリのバイク用品店。MSRやAXOなどの輸入品は日本より高い。

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 タイヤは豊富な品揃え。
BSのタイヤが安い。

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 新車のKTM、ハスク、XR650Lが売られているが、目が飛び出すほど高い。

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  コロンビア、カリ市
 麻薬売りの黒人に追いかけられた。

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 座布団のようにでかいビーフステーキ。味も座布団だ。

1998年5月10日、パナマから乗り込んだ飛行機は、ついに長年夢見ていた南米大陸へ到着した。

1998年5月11日

Bogota

 空港隣接の倉庫からバイクを出すのにかなり手間がかかった。コロンビアへバイクを持ち込むには中米の国々の例に漏れず税関で一時輸入許可なるものを取らなければならない。
 空輸会社のすすめで通関の手伝いをしてくれるヘルパーを雇った。その雇い料に60ドルもかかったが、実際に通関手続きを横で見ていたがものすごい面倒そうだった。あれではスペイン語ぺらぺらだとしても一人でやるのは無理。
 結局全部終わるのに6時間くらいかかったのだが、その間、空輸会社の保税倉庫とDIAN(税関)の間を四往復(片道1km)もさせられたり、エルドラド空港の銀行へスタンプをもらいにいったりで10km以上歩かされた。悪いことに移動中大雨に降られずぶぬれになる。
 そして最後にバイクを出す頃は夜になってしまい、ボゴタの町をナイトランするという、これまたクレイジーな経験をさせられてしまった。
 この町では夜間、耳を澄ませていると明らかに銃声と思われる炸裂音が聞こえる。

走行距離:26km(Total 12,957km)
宿:$45
出費:食費 8500pesps
   ガソリン54,000colones (3.9G)

両替 US$100 ->  130,500colones

1998年5月12日

Bogota

 一日中パソコンに向かって過ごす。
中米編のページを編集しているのだが、少しの間入力をサボっていたので時間がかかった。
 ボゴタの通信環境であるが、日中なかなか繋がらず、繋がっても十数分で切れてしまうことがある。しかし夜間一度繋がってしまえば快適に通信できる。(そのため明け方まで徹夜でブラウジングする事になるが。)
 日本の家族や友人とメールのやりとりしたり、日本のニュースを読み出したりしていると、地球の裏側にいながら自分が今どこへいるのかわからなくなる。

走行距離:0km(Total 12,957km)
宿:$45
出費:食費 12,500pesps

1998年5月13日

Bogota-Fusagasuga

 今日はボゴタ市内の日本人宿、「ペンシオン佐々木」へ移動することにした。世界各地には日本人だけが泊まっている宿が結構ある。宿といっても「HOTEL」や「PENCION」などと書いた看板が掛かっているわけではなく、そこは単なる民家だったり、ビルの一角だったりする場合がほとんど。宿泊料も日本円にして数百円と安い。相部屋だが日本人同士なので金品が盗まれる心配もない。
 この「ペンシオン佐々木」を探すのに一時間以上もかかってしまった。しかも、やっとの思いで探し当てたところだが人の気配がない。建物はアパートのようになっているが、入り口には鍵がかかっており、各部屋のブザーボタンがドアの横に並んでいる。部屋番号「301」のボタンを押すが誰もでてこないのである。インターホンが壊れているような気がするが、たまたまでてきたアパートの住人に尋ねたところ、「Creo que ya no estan.」(もういないんじゃないの?)と言われた。ちょっとショックだが、いないのなら仕方がない。ここへ泊まったことのある人から聞いたのだがほんの数ヶ月前までは宿として存在していたはずなのだが...。現時点では閉鎖されてしまったのだろうか。

 パナマから乗ってきた飛行機「COPA」のオフィスへ行き、復路分の航空券を払い戻してもらおうとしたが、払い戻しまで二日かかると言われた。二日かかるということは更に三日滞在することになってしまう。既に用の無くなった街に三泊する意味があるだろうか? 三泊する滞在費が航空券の払い戻しよりもオーバーしてしまうのなら意味がないのである。仕方ないがボゴタで払い戻しを受けるのは諦めよう。エクアドルのキトにも「COPA」のオフォスはあるのだから。

 今日は何もかもうまくいかない日だ。これは「早くボゴタを出ろ」というサインなのだろうか。なんだかこれ以上ボゴタにいると悪いことがおきそうな予感がする。
 街を抜けるのに少し道に迷ったが、南へ抜けるハイウェイを走り50km行ったところで小さな町へたどり着いた。今日はこの町で休もうか。

走行距離:177km(Total 13,134km)
宿:2,0000pesos
出費:食費 4,500pesps

1998年5月14日

Fusagasuga-Cali

 フサガスガから国道40号線を走り、北アンデスの高原地帯に入った。まわりの景色は大きな木が立ち並び、緑一色で美しい。ここは北緯4〜5度で、かなり赤道に近づいているのだが、標高が3000m近くあるので肌寒いくらい。危険で貧しいイメージのあるコロンビアだが、本当は美しい国土を持つ国なのだ。

 モービルのスタンドでオイルを買う。見るとモービルワンが1リッター9700pesos(約970円)で売っていた。日本では1リッター1000円程度のオイルを普通に使っているが、ここではかなり割高感がある。バイク用スーパー4Tが3000pesos(300円)であったので迷わず購入。オイル受けを借りてその場で交換した。

 イバゲからアルメニアへ行く道は曲がりくねり、常にアップダウンを繰り返している。高いところまであがると下の方に雲海が見える。自転車で世界一周している友人もここを通ったはずだが、3000m以上もの高地でペダルを漕ぐなんて考えただけでも疲れてしまう。後からやって来るであろうケントとアン、トーマスもここを自転車で走るのだろうか。

 カリとメデジンを結ぶ国道25号線に合流したあと、約1時間でカリの町に到着。ホテルを探して走り回っているとバイク用品店を発見。輸入バイクも扱っているようでKTMの新車やXR650Lが展示してある。しかしXR650Lに何気なくついている値札は13,500,000ペソ(約135万円)と示してあった。アメリカでの販売価格の二倍だ。これは輸入バイクに100%以上もの関税がかけられるため仕方ないのだろうが、あまりに高い。これを買える人はよっぽどの金持ちだろう。
 このバイク用品店で近くにあるホテルの場所を聞くと親切にも店員がバイクで先導して案内してくれた。

 ホテルの部屋には一応電話が付いているのだが、50年前からあるような黒電は受信専用で、こちらからかけるときは一度レセプションに電話して係りがダイヤルするというシステムだった。もちろんモジュラージャックなんかついていないのでネット接続は諦めだ。せっかくカリ市内にアクセスポイントがあるのに惜しい。

走行距離:417km(Total 13,551km)
宿:23,000pesos
出費:食費 4,500pesps
   ガソリン 5,200pesos(2.54G)
   オイル 6,000pesos

1998年5月15日

Cali

 朝、昨日見つけたバイク用品店へタイヤを買いに行く。ブリジストンTW-26を78,000pesos(約7,800円)で購入。日本の安売り店で買うのと同じくらいだ。

 銀行へ用事があってタクシーでカリ市の中心部へ行く。セントロ付近ではものすごい汚い格好をした人や、路上で寝ている人が沢山いて驚く。まるでぼろ布そのもの着ているのだ。これまで中米の国を走ってきたわけだが、ここまで貧しい人は見たことがなかった。
 道を早足で歩いていると目つきの悪い黒人が近寄ってきて時間を聞いてきた。知らないふりして早足で去ろうとするのだが、同じスピードでついてくる。追い剥ぎだろうか!これはやばいと思ったが、黒人男は小声で「マリファナあるよ。コカもあるよ。」と囁いてきた。なんだ、タダの麻薬密売人か。「いらない」と言うと、「なんで?あんた日本人だろ?」(もちろんスペイン語で)と聞いてくる。まるで日本人なのに買わないのが不思議といったようなそぶりだ。日本人の中にこの町で麻薬を買う大バカ者がいるのだろうか?

 カリ市カレラ1のカジェ23付近にバイク屋が密集している部分がある。ヤマハ、ホンダ、スズキのディーラーがあり、新車を販売している。ほとんどはコロンビア国内で生産したものだが、空冷でツインショックのTS125や、4世代前のDT185、日本では見たこともないような型のXLR125など売られている。
 一部輸入車も扱っている。スズキのディーラーへ行ってみたのだがなんと同じDR350が8,000ドルで売られていた。やはりアメリカでの販売価格の二倍だ。

 ホテルへ帰ってタイヤ交換。バイクは16歳の頃から乗ってきたが、自分で40本以上タイヤ交換してきたので作業は慣れたもの。
 最初についていた純正タイヤ(ダンロップD601)は13,551km走った現在、まだ二分ほど山が残っていた。古タイヤはホテルのベルボーイがくれというので差し上げた。(捨てに行く手間が省けた)

走行距離:0km(Total 13,551km)
宿:23,000pesos
出費:食費 14,500pesps
   タクシー三回 4,200pesos
   タイヤ 78,000pesos

両替 Citiカードより引き出し => 150,000pesos


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