Bogota-Cali
ボゴタ〜カリ
北アンデスの山岳地帯を走る。
![]() 北アンデスの山岳路を走る。
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1998年5月10日、パナマから乗り込んだ飛行機は、ついに長年夢見ていた南米大陸へ到着した。 1998年5月11日 Bogota 空港隣接の倉庫からバイクを出すのにかなり手間がかかった。コロンビアへバイクを持ち込むには中米の国々の例に漏れず税関で一時輸入許可なるものを取らなければならない。 走行距離:26km(Total 12,957km) 両替 US$100 -> 130,500colones 1998年5月12日 Bogota 一日中パソコンに向かって過ごす。 走行距離:0km(Total 12,957km) 1998年5月13日 Bogota-Fusagasuga 今日はボゴタ市内の日本人宿、「ペンシオン佐々木」へ移動することにした。世界各地には日本人だけが泊まっている宿が結構ある。宿といっても「HOTEL」や「PENCION」などと書いた看板が掛かっているわけではなく、そこは単なる民家だったり、ビルの一角だったりする場合がほとんど。宿泊料も日本円にして数百円と安い。相部屋だが日本人同士なので金品が盗まれる心配もない。 パナマから乗ってきた飛行機「COPA」のオフィスへ行き、復路分の航空券を払い戻してもらおうとしたが、払い戻しまで二日かかると言われた。二日かかるということは更に三日滞在することになってしまう。既に用の無くなった街に三泊する意味があるだろうか? 三泊する滞在費が航空券の払い戻しよりもオーバーしてしまうのなら意味がないのである。仕方ないがボゴタで払い戻しを受けるのは諦めよう。エクアドルのキトにも「COPA」のオフォスはあるのだから。 今日は何もかもうまくいかない日だ。これは「早くボゴタを出ろ」というサインなのだろうか。なんだかこれ以上ボゴタにいると悪いことがおきそうな予感がする。 走行距離:177km(Total 13,134km) 1998年5月14日 Fusagasuga-Cali フサガスガから国道40号線を走り、北アンデスの高原地帯に入った。まわりの景色は大きな木が立ち並び、緑一色で美しい。ここは北緯4〜5度で、かなり赤道に近づいているのだが、標高が3000m近くあるので肌寒いくらい。危険で貧しいイメージのあるコロンビアだが、本当は美しい国土を持つ国なのだ。 モービルのスタンドでオイルを買う。見るとモービルワンが1リッター9700pesos(約970円)で売っていた。日本では1リッター1000円程度のオイルを普通に使っているが、ここではかなり割高感がある。バイク用スーパー4Tが3000pesos(300円)であったので迷わず購入。オイル受けを借りてその場で交換した。 イバゲからアルメニアへ行く道は曲がりくねり、常にアップダウンを繰り返している。高いところまであがると下の方に雲海が見える。自転車で世界一周している友人もここを通ったはずだが、3000m以上もの高地でペダルを漕ぐなんて考えただけでも疲れてしまう。後からやって来るであろうケントとアン、トーマスもここを自転車で走るのだろうか。 カリとメデジンを結ぶ国道25号線に合流したあと、約1時間でカリの町に到着。ホテルを探して走り回っているとバイク用品店を発見。輸入バイクも扱っているようでKTMの新車やXR650Lが展示してある。しかしXR650Lに何気なくついている値札は13,500,000ペソ(約135万円)と示してあった。アメリカでの販売価格の二倍だ。これは輸入バイクに100%以上もの関税がかけられるため仕方ないのだろうが、あまりに高い。これを買える人はよっぽどの金持ちだろう。 ホテルの部屋には一応電話が付いているのだが、50年前からあるような黒電は受信専用で、こちらからかけるときは一度レセプションに電話して係りがダイヤルするというシステムだった。もちろんモジュラージャックなんかついていないのでネット接続は諦めだ。せっかくカリ市内にアクセスポイントがあるのに惜しい。 走行距離:417km(Total 13,551km) 1998年5月15日 Cali 朝、昨日見つけたバイク用品店へタイヤを買いに行く。ブリジストンTW-26を78,000pesos(約7,800円)で購入。日本の安売り店で買うのと同じくらいだ。 銀行へ用事があってタクシーでカリ市の中心部へ行く。セントロ付近ではものすごい汚い格好をした人や、路上で寝ている人が沢山いて驚く。まるでぼろ布そのもの着ているのだ。これまで中米の国を走ってきたわけだが、ここまで貧しい人は見たことがなかった。 カリ市カレラ1のカジェ23付近にバイク屋が密集している部分がある。ヤマハ、ホンダ、スズキのディーラーがあり、新車を販売している。ほとんどはコロンビア国内で生産したものだが、空冷でツインショックのTS125や、4世代前のDT185、日本では見たこともないような型のXLR125など売られている。 ホテルへ帰ってタイヤ交換。バイクは16歳の頃から乗ってきたが、自分で40本以上タイヤ交換してきたので作業は慣れたもの。 走行距離:0km(Total 13,551km) 両替 Citiカードより引き出し => 150,000pesos |