ウシュアイアとその周辺
Exclusion from Ushuaia

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強風吹き荒れるパタゴニアで育った木。

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 Trecha de Marron 56.5cm, 2.5kg
18gのトビー(銅色)にヒットしたブラウントラウト。

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 釣れるのは50センチ以上の大物ばかり。

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 釣ったブラウントラウトを三枚におろしたところ。一匹で六人前のフィレがとれた。

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 小麦粉をまぶして油で揚げる。

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 「いただきま〜す!」

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 ウシュアイアに大橋さんが到着。彼は北中南米縦断のあと、ヨーロッパ、アジアを走る。

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 ニジマスがヒット。

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 Rainbow Trout 51cm

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 鱒を追って地球の裏側へやって来たあさのびっちさん(左)、水産会社の浜さん(右)

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 あさのびっち氏とレインボートラウト。

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ブラウントラウト 60cm, 2.5kg
これまでの最高記録だ。

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湖畔でキャンプしながら毎日釣りに明け暮れる。

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 あさのびっち氏はドライフライで次々に大物を釣り上げた。

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 左から高校の先生、大学の先生、釣りライター、巨匠上野さん。

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 巨匠上野夫妻。

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 上野邸(別邸)の五右衛門風呂。

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 南米大陸徒歩縦断の池田拓さんが上野邸に置いていったリヤカー。

1998年11月20〜27日

Ushuaia

 南米大陸縦断ツーリング完走に一人酔いしれながらのんびり過ごす。ウシュアイアは大型スーパーマーケット、インターネット屋、銀行、その他の店がひと通り揃っているので生活には便利。

走行距離254km(Total 42,379km)
ホテル: 上野邸 10pesos x8
出費:食費 62pesos
   釣りのライセンス 60pesos
   釣り具 90pesos
   インターネット 17pesos

両替 500pesos (Citi)


1998年11月28日(土曜日)

Ushuaia

 水産会社の浜さん、フライ釣り雑誌ライターのあさのびっちさんとウシュアイア近郊の湖へ釣りへ行く事になった。
 国道脇に車を止めたら、そこから釣り場まで歩いて一時間半(約6km)の道のりだ。しかし湖までの道を知っているはずのあさのびっちさんが勘違いし、迷ってしまった。結局もと来た道を戻ったり枝道を行ったり来たりしながら六時間歩きまわり、昼になってやっと目的の湖に到着。石ころの道を長靴で歩いてきたので足の裏がヒリヒリ痛い。
 一方、自転車をとばして先に釣り場に着いた浜さんは、すでに50センチ以上もの鱒三種を釣り上げていた。それに闘志をたきつけられ釣りを始める。しかし一時間ほどルアーを振るがあたりはない。5、6回 50センチ以上もの大きなニジマスがルアーを追って来るものの、足下まで追いかけて来たところでUターンしてしまう。
 六時間歩いてやって来たのだから何としてでも一匹釣りたい。そこで場所を移して深場をねらうと、強いあたりがあった。パタゴニアで初めてのヒットだ。竿を立て近くまで寄せると、ラインが切られるんじゃないかと思うような大きいトラウトが左右に暴れ回っている。ランディングネット無しで上がるものかと心配したが、なんとか岸辺に引きずりあげる事ができた。
 釣ったのはまるまると太ったブラウントラウト全長 56.5cm、重量 2.5kg。もちろん天然ものなので大きなヒレが張って美しい。
 「釣った魚はキャッチ&ストマックにしよう。」

走行距離0km(Total 42,379km)
ホテル: 上野邸 10pesos
出費:食費 0


1998年11月29日(日曜日)

Ushuaia

 昨日釣ってきたブラウントラウトを三枚に下ろす。こんな大きな魚を下ろすのは初めてだったが、結構簡単に刃が通り、鮮やかな紅色のフィレを三枚造ることができた。フィレの一枚は巨匠上野さんにおすそ分け。
 早速ムニエルにして食べると歯ごたえがあって実に旨い。同宿の旅行者にも分けてあげると「旨い旨い!」と感動して食べてくれた。
 次に、フライマンのあさのびっちさんが残りのフィレで刺身を造ってくれた。彼はなんと日本から「さしみ醤油」と「練りわさび」を持ってきていた。食べてみると淡水の魚とは思えないほど透きとおった味で舌がとろけるほど旨い。ムニエルも良かったが、全部刺身で食べれば良かったと思うほど。

走行距離0km(Total 42,379km)
ホテル: 上野邸 10pesos
出費:食費 2pesos


1998年11月30日〜12月4日(月〜金曜日)

Ushuaia

 4日、巨匠上野さんの依頼で、ボート運搬トレーラーのテール・ブレーキランプ、ウインカーなどの取り付けを手伝う。

走行距離84km(Total 42,463km)
ホテル: 上野邸 10pesos x5
出費:食費 26pesos


1998年12月5〜7日(土〜月曜日)

Ushuaia-Tolhin-Ushuaia

 同宿の笠間君を誘い、キャンプ道具を用意して湖へ釣りへ行く。
 ウシュアイアから北東へ一時間、大きな湖の小さな入り江でルアーを引いた。キャスティングを繰り返していると、やがて足元で大きな鱒が跳ねたと同時に、ロッドに確かな手応えを感じた。銅色のトビー18gに食いついてきたのは体長 51センチのニジマス。暴れまくる魚を陸に引きずりあげるが、往生際の悪いそいつは砂まみれになってのたうち回っている。日本でこんな大きな野生ニジマスが釣れるのはきわめて希だが、それでもここパタゴニアでは小さい方らしい。

 釣ったニジマスは夜になって我々の胃袋の中に収まった。夜といっても高緯度に位置するフェゴ島は午後11時頃まで明るいし、朝は朝で午前4時に日が昇る。薄明かりの中、たき火を囲んで旅の話をした。笠間君は去年バイクで北米を旅していたのでツーリングの話で盛り上がる。

 三日間キャンプしている間、腹が減ったら食い、眠くなったら昼夜構わず意味もなく眠るという贅沢な時間が流れた。日本にいる間、一日三時間しか眠れないという超多忙な毎日を送っていたので、旅行中は腹いっぱい食い、底なしに眠り、走りたいだけ走るという、思いに任せた生活を送っている。

走行距離306km(Total 42,769km)
キャンプ: ブッシュキャンプ無料
ホテル: 上野邸 10pesos
出費:食費 pesos


1998年12月8〜9日(火〜水曜日)

Ushuaia

 さて、そろそろ荷物をまとめて北への旅を再開する時がきた。そう思いきや、釣りライターのあさのびっち氏に誘われ翌日再び湖へ出かけることになる。急ぐ旅でもないのだし、この際飽きるまで釣りをしてやろうか。

 9日、ウシュアイア上野邸にアラスカからはるばるバイクで走ってきた大橋さんが到着。しかし本人は最南端到着という一つの目標を完遂したわりに元気がない。見るとバイクのサイドバッグが破損し、彼自信も足を引きずっている。訊くと、ウシュアイアに着いた早々車にはねられてしまったそうだ。「かわいそうに、精神的にきているだろうな。」と思ったが、「とんだ最南(災難)端!」と洒落を吐いたのを聞いて安心した。この人は大丈夫だ。
 大橋さんはこのあと大西洋岸を北上、サンパウロ前港のサントスからフェリーに乗り、ヨーロッパへ渡る。ヨーロッパ(イタリアのジェノバ)に上陸後は、ヨーロッパ最北端ノールカップまで北上したあとアジアを横断、来年末にはネパールまたはシンガポールに到着予定という。物凄いスケールの大きい旅だ。
 バイクは日本で購入した 「Suzuki DJEBEL 250XC」をバンクーバーへ送った。、28リッターガソリンタンク、ハードケースなどを装備、サブフレームも頑丈に補強している。
 また、日本の国際ナンバープレートと二年分のカルネを用意してアジア方面の通関に備えている。

走行距離0km(Total 42,769km)
ホテル: 上野邸 10pesos
出費:食費 2pesos


1998年12月10〜13日(木〜日曜日)

Ushuaia

 三泊四日でウシュアイア近郊の湖へキャンプに行った。今回も食料を持ち込み、釣りをしながらのんびりと過ごそうというわけだ。目的の湖は国道から歩いて二時間ほどの距離にあり、アクセスの不便さから人が入りにくいので穴場となっている。大きな鱒が生息し、釣れるのは平均50センチ以上の大物ばかり。

 キャンプ道具を背負っているので徒歩二時間の行程は長く感じたが、湖に着いたらテント設営を後回しに早速釣りを始めた。
 最初、50センチ以上の大きなニジマスがヒットしたのだが、5〜6回水上に飛び跳ねているうちにルアーがはずされ逃げられてしまう。
 そして夕暮れ時、小さな岬近くの深みで60cmのブラウントラウトを釣った。これまでの最高記録が56.5cmなので、記録更新の大物だ。
 三度目、大きなあたりがあったのでリールを巻くが、ビクとも動かない。根がかりかとも思ったが、じわじわとものすごい力で竿が引っ張られる。いったいどんな大物がかかったのかと思ったが遠くの水面にビーバーが現れた。なんとビーバーがかかったのだ。狸くらいの大きさだが、いくら引っ張ってもほんの僅かしか動かない。30分くらい粘っていたのだがやがては糸が切られて逃げられてしまった。やはり竿と糸で相手になるような代物ではないのだった。ビーバーはしっぽを焼いて食べるとうまいと聞いていたので残念。

 夜、たき火を焚いて釣った魚を食べた。塩焼き、ムニエル、刺身、鱒のソースをかけたスパゲッティ、何でもありだ。中でもあさのびっち氏が釣ったブルックトラウトの刺身は歯ごたえがあってうまかった。

走行距離0km(Total 42,769km)
キャンプ:ブッシュキャンプ三泊
ホテル: 上野邸 10pesos
出費:食費 12pesos


1998年12月14〜15日(月〜火曜日)

Ushuaia

 巨匠上野さんが羊のアサード(バーベキュー)をご馳走してくれた。骨付きの大きな塊を焼いて食べるのだが、肉が軟らかくて実にうまい。

走行距離13km(Total 42,782km)
ホテル: 上野邸 10pesos
出費:食費 10pesos
   インターネット 2.5pesos


1998年12月16日(水曜日)

Ushuaia

 正月までウシュアイアで過ごそうと思ったが、考えてみたらそんな余裕がないことに気がついた。走り出せばすぐ近くだと思ったサンチアゴもあと 3,000km以上の距離があるし、パタゴニアの国立公園やカレテラアウストラルを走り回っていたら 5,000km以上軽く走ってしまうことになる。更に途中で釣りなんかしていたら一ヶ月あってもサンチアゴまでたどり着けないかもしれない。
「今日でアルゼンチンの滞在許可期限も切れることだし、明日出発する事にしようか。」
 明日出るとなると急に慌ただしくなってきた。荷物をパッキングしたり、メールの送受信をしたりバイクの整備をしたり...。いつも行き当たりばったり風まかせの無計画で旅しているので、間際になってバタバタする事が多い。「居心地の良かった上野邸とも今日までか...。」

走行距離34km(Total 42,816km)
ホテル: 上野邸 10pesos
出費:食費 18pesos
   インターネット 2.8pesos

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