San Bernardino サン・バーナジーノ

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ビッグタンク、ラゲッジラックなどを取り付け、
ロングツアラーに仕上げられたDR350SE。
この軽さで350ccのパワーがあればアマゾンロードも楽勝?

シャパレルの場所
CHAPARRAL MOTORSPORTS
555 South "H" Street
San Bernardino, CA 92410

chaprl.jpg (10393 バイト) 納車されたDR350SE。あやしい日本人に買いとられ、これから太くて短い人生が待ちかまえているなんて、誰が想像できようか。

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 モーテルの部屋にバイクを入れて改造に取りかかる。

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 不要なものは迷わず外す。

98021704.jpg (6597 バイト) 8リッターしか入らない純正タンク。
同じバイクでも49州仕様は9リッター入るのに、カリフォルニア仕様はエミッションコントロールバルブや、キャニスターの入るスペースが窪んでいるので8リッターしか入らない。
 中古パーツ屋に40ドルで売却。

1998年2月17日

 サンディエゴからインターステート5号線、10号線と走り、サン・バーナジーノへやってきた。ここは二年前にも来たことがあるのだが、「シャパレル」という世界一大きいバイク用品屋がある。ここではもちろんバイクも売っている。
 店に入り、さっそくバイクを探す。XR650Lが$4,999で置いてあり、思わず触手が動いたが、その衝動をおさえた。

 「いかん、あんな熱ダレするバイクで走ったらまた、エンジンの不調に悩まされることになる。」

 XR400Rが$4,199で売っていた。このバイクはいわゆるレーサーで、保安部品がついていない。あと付けで保安部品を装備すれば、ナンバー登録できるらしいのだが、面倒なペーパーワークをこなさなければならない。そうなると、諸経費がかなり高くなるだろう。

 色々見て回ったが、DR350SEが$4,145で売られているのを見て即決した。軽量な車体に350ccのエンジンはバランスがよさそうで長旅の足としては頼もしく見えた。

 当初予定していたKLR650はDRより10万円以上も高くなるのでほとんどあきらめていたのだ。しかも、KLRはまたがってみるとかなり重かった、ジャングルルートの泥沼でスタックしたときのことを思うと敬遠してしまう。(あれでアマゾンへ行ったら死ぬな。)

 買うバイクが決まったら早速手続きだ。たくさんいる店員の中から親切そうな人を捜し、相談する。スティーブと名のるその人は、

「ヒロは英語うまいね〜、僕は沖縄に二年も住んでいたけどぜんぜん言葉を覚えてないよ。」

 などと言いながら、なかなか親切に対応してくれた。気になる値段は全部で $5,088.38、(円に換算すると63万円程度)その内訳は以下の通り。

 車両本体 $4,069.89
 日本からの輸送料 $200.00
 初期整備費用等 $285.00
 書類作成費 $45.00
 税金 $356.49
 車輌登録費 $132.00

本日の走行距離:220マイル(352km)車
宿:Badget Inn Motel $38.50
出費:マクドナルド $4.38
    デニーズ $7.50
    ガソリン $9.00(8.2ガロン)
    バイク $5,088.38
    バイク用品・パーツ $460.46

 

1998年2月18日

 バジェットのオフィスへレンタカーを返し、近くのAAAでバハ・カリフォルニアの地図をもらいに行く。本来AAAの会員以外は$3.99かかるのだが、「AAAの会員になりたいんだけどここに住所がない外国人でも受け付けられる?」と言ったら「多分無理よ、仕方ないわねぇ。」と言ってタダでくれた。

 バイクを取りにシャパレルへ。シャパレルまで40分ほど歩いたが、途中あやしいやつがたむろしていて緊張する。あらためて、ここはアメリカなんだということを認識。

 店に入りスティーブを探すがいない。かわりに別な担当がバイクを出してくれた。元海兵隊という担当は沖縄に4年駐屯したことがあり、立川の航空基地にも一年いたことがあるという。なぜか軍出身の人が多い。

 一通りバイクの説明を受け、店をあとにする。ガソリンは納車時に満タン入っていた。なかなか世界一の名に恥じないサービスのいい店だ。

 最初に乗った感じは、「軽い」「速い」だった。日本では4スト250に乗っていたが、プラス100ccの違いがこんなにパワフルだとは思わなかった。このパワーに軽量な車体ならアンデスの荒れた山岳地帯やアマゾンのジャングルルートも楽に走れるだろう。

 

 そのままモーテルに帰り、昨日シャパレルで買っておいたビッグタンクなどを取り付ける。カタログには16リッターと書いてあるが、実際は20リッター以上入りそうだ。

 ラゲッジラックを取り付け、テールベース、パッセンジャーステップ、ベルトなどいらないものを外すと、シェイプアップされたロングツーリングバイクに仕上がった。なんだか92年にオーストラリアを走ったXR250Rの姿を彷彿させている。

走行距離:4マイル(6.4km)車
           1.6マイル(.2.7km)バイク
宿:Badget Inn Motel $38.50
出費:レンタカー二日分+乗り捨て料 $190.68

1998年2月19日〜21日

 この三日間は、雑多な旅の準備をして過ごした。

 また、「林道茶会 in Baja Carifornia」に向けて、林道茶会のメンバーが28日にアメリカ入りするのだが、なんと最初予定していたレンタルバイクが先方の都合でキャンセルされてしまったのだ。
 仕方なくアメリカでレンタルバイクを探そうということになり、あちこと探し回ったのだが、そう簡単に見つからない。そこで、日本のプロテックスポーツのアメリカオフィスに相談したところ運良くXR600RとXR250Rが借りられることになった。
 バイクは保安部品の付いていない競技用車輌なのでメキシコの砂漠まではトラックで運ばなければならないが、僕がサポートトラックを運転するということで話がまとまった。

 21日は中古バイクの部品屋へ、取り替えた純正のタンクを売りに行った。
 イエローページを見たら「中古バイク・パーツ買い取り」と書いてある店があったので行ってみたのだが、最初冗談で「100ドルで売りたい」と言ったら、こわそうな店のおじさんが、「なにぃ、100ドルも出せるかよぉ!! 他あたってくれ。」と、青筋たてて怒りだした。
 30ドルで売れればいいと思っていたので、
「タンデムステップと一緒に40ドルでは?」と言ったら言い値で買い取ってくれた。

 売った店の名はこちら。

IMPORT MOTORCYCLE SERVICE & REPAIRS
1229 La Cadena Dr, Colton

 名前からすると小ぎれいな店を想像するが、実際は人相の悪いおっさんがたむろする薄汚いスクラップ屋といった感じ。中古バイクショップとはいえ、まともに動きそうなバイクは一台もなかった。こわいこわい.....。(こわくて写真も撮れないや)

19〜21日の走行距離:61.3km
宿:Badget Inn Motel $38.50x3
出費:食費 $16.00
    フィルム、、充電用電池、封筒等 $32.00
    電話代 $27.00
    エンジンオイル2リッター $5.00

1998年2月22日

今日は朝から雨が降っていたので、アリゾナ行きを延期した。ホテルの隣にメキシカンビュッフェがあったので、昼食時に行ってみたのだが、昼間からマリアッチの生演奏をやっていた。
 客のほとんどはメキシコ人で、ウェイターもメキシコ人。
当然しゃべっている言葉もスペイン語。すべてメキシコだ。
 ウェイターは最初英語で話しかけてきたが、僕がスペイン語で受け答えると
 「おっ!スペイン語わかるんかい」といって、その後の会話は全部スペイン語になった。
 マリアッチを聞いてスペイン語を話していると妙に落ち着く。

 これで気が変わってきたので明日雨があがったらアリゾナ行きはやめてMexicaliからメキシコ国境を越えようと思う。 林道茶会メンバーが来米する28日まではサン・フェリーぺあたりで過ごそうか。

走行距離:0km
宿:Badget Inn Motel $38.50
出費:メキシカンビュッフェ$12.33


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