Northern Walkers

私の歴代バイク名鑑

 ふり返れば10台ものオフロードバイクを乗り継いできた。
8台は新車で購入、その内三台は海外で購入した。
すべて合計した走行距離は 300,000km(地球七周半分)を越えている。


HONDA MTX50R '87 HONDA MTX50R
 総走行距離 23,800km

 16歳の時、免許を取得して初めて買ったのがこのバイク。購入資金は二年前より新聞配達して貯めた。当時、渓流釣りにはまっていて、そのアプローチに林道を走ることが多かったためオフロードバイクを選んだ。最初は釣りへ行くための手段として使っていたのだが次第に林道ツーリングの比率が上がっていった。そして時期が経つにつれ釣りの方が付録のようになっていった。
 翌年北海道一周ツーリングに出る。自分の町を離れてどこまでも走って行くということの悦びを教えてくれたのはこのバイクだと思う。その後の自分を海外の大陸ツーリングに駆り立てた原点だったのだろう。
 主要スペックはエンジンが水冷2スト7.2馬力、リミッターをはずすとメーター読み96km/h出た。燃費は約30km/l前後、タンク容量8リッターで航続距離240km。車格は125ccや250ccに迫る大きさで、離れたところから見ると原付には見えない。リヤキャリアも標準装備でツーリングには重宝した。

↑16〜17歳当時、ウェーダー(釣り用の胸まである長靴)を履き、フィッシングベストにフライロッド背負って走っていた。


HONDA CRM250R '89 HONDA CRM250R
 総走行距離 40,000km

 初めて買った中型バイク。トルク感と加速に驚いた。原付に乗っていたときは一日400km程しか走れなかったのだがこれに乗り換えてから600km、700kmと楽に走ることができるようになった。このバイクの特徴は燃費がいいこと。市街地の走行でも23km/l、ツーリングに出ると26kmは余裕で走った。このバイクはで主に静岡、山梨の林道を走った他、当麻でのエンデューロにも出場、走行距離は2年間で40000kmを越えることになる。91年になって新型が出たのを機に売却、それがなんと、40000kmも走ったにも関わらず90000円で売れたことが驚きだった。


HONDA TLR250R '86 HONDA TLR250R
 総走行距離 1,200km

 廃道アタック用に買った。燃費は30kmとかなりいいのだが4ストエンジンのこのバイクはただ重いだけで全然走ってくれなかった。実際の車重もCRMとほとんど変わらないのだ。パワーがないのでかえって重く感じるほどだ。一度山の中で大きなすり鉢状の地形を見つけ、底まで降りていったことがある。いざ登ろうとしたところまったく登れないのだ。登るのに十回以上もコケ、一時間もかけて脱出することになった。次の日CRMで同じ所に行ったらアクセルのひとふかしで楽に登ることができた。この「トライアルバイクもどき」に多くを期待するべきではなかったのだ。結局買ってすぐに売却。手元にあった期間は僅か一カ月だった。


HONDA CRM250R '91 HONDA CRM250R
 総走行距離30000km

 旧型CRMが40000kmを越えたのを機に購入。基本的な部品構成が変わっていないのにまるで別物のように走行性能が変わったのが驚きだった。更にチャンバーを無限製のものに換えたら高回転側が底なしに伸びるようになった。荒れた林道や廃道を走る楽しさを教えてくれたのはまさにこのバイクだ。走行30000kmにさしかかったところで駆動系やエンジン回りの大がかりなオーバーホールを行ったのだがその直後、埼玉県で盗まれてしまった。くやしい!!


HONDA XR250R '92 HONDA XR250R
 総走行距離 34,000km

 オーストラリア縦横断に使用。
豪州の旅に使うバイクを考えたとき600にするか250にするか迷った。最高500km以上も無補給区間のある沙漠ルートを越えることを想定して「必ず生きて帰れるバイク」ということで250を選んだ。村から200kmも離れた人の来ない廃道に入ったとき、小麦粉のようにふかふかな砂の吹き溜まりの中からでも、浮いたゴツ石のガレ場の中からでも車体が軽いのが幸いして担ぎ出すことができた。23リッター入りのアチェルビスタンクと20リッターのジェリカンで航続距離も800kmを確保、多くの砂漠越えも難なくクリアしてくれた。これが600だったら結果もまた違ったものになっていただろうと思う。(スタックから脱出できずに渇死?)
旅が終わった時点でシドニーのバイク屋に売るつもりだったが愛着のついたバイクはそう簡単に手放すことができなく、結局日本へ持って帰ることになった。今も部屋に飾ってある。


HONDA XR650L '95 HONDA XR650L
 総走行距離 64,000km

 北米大陸一周に使用。
北米を走るならこれ!と最初から決めていた。平均燃費が約24kmとかなりいい数字が出た。これはなんとオーストラリアを走ったXR250Rよりもいいのだ。トルクがあるため、あまりエンジンの回転数を上げなくても走れるのが好燃費の秘密だろう。シート高は高いが走り出せば実際の重量が信じられないほど体感車重が軽い。一番ありがたく感じたのはセルがついていること。これがあるおかげでいつでもどこでも躊躇わずエンジンを止める事ができた。今はメキシコで余生を送っていることだろう。
左の写真の地点は高度4000メートルの高地である。ここまで登ればパワーも半分以下だ。


HONDA XR250 '96 HONDA XR250
 96年5月購入 走行距離 9,700km

 六台目の新車、三台目のXRである。旧型のXR250Rと比べて際立った進化は取り回しの軽さだ。エンジンの吹け上がりが良くなり高回転までスムーズに伸び上がる。カタログ上の数字では旧型と同じなのだが体感的に3〜4馬力はあがっているように思える。スタイルは文句のつけようがないほどよくまとまっている。旧型の場合、テールランプ回りが格好悪く、小型のものに交換しなくてはならなかったが新型はほぼ理想的な形になっている。スピードメーターも多機能デジタルになり、使い始めると手放せなくなるほど便利。


SUZUKI DR350SE '98 SUZUKI DR350SE
 '98年2月購入 総走行距離49,000km

 南米大陸縦横断用にカリフォルニア州サン・バーナジーノにて購入。
 現在の平均燃費は32km/L。アシャルビス製16リッタータンクを装着して航続距離500kmを確保している。
 250ccクラスの軽さで350ccのパワーは想像以上に快適。骨太なので荷物積んで走ってもXRのようにフレームがしなる感覚がなく、アンデス5,000mの峠越えダートからアマゾンの泥沼道まで楽々走ることができた。いままでなぜこんな良いバイクに気が付かなかったんだろうと思う。もっと詳しい説明は南米を駆けたバイク参照。


SUZUKI DR650SE 2000 SUZUKI DR650SE
 2001年4月購入 現在の走行距離 75,000km

 アフリカ大陸一周用に購入。アフリカの国々は入国時にカルネが必要な国が多いので、今回は日本で購入。
 こいつにワンオフで作ってもらう予定の40リッターくらいの燃料タンクを取り付け、予備燃料と併せて航続距離1000kmは確保したい。それからアフリカは水の確保も重要なのでアンダーガード兼・物入れは1.5リッターのペットボトルが二本入るように作りたいな〜などと考えている。 詳しい説明はDR650SE アフリカ仕様 改造日記参照。


番外編(四輪・自転車)

MITSUBISHI Minicab 550 '89 MITSUBISHI MiniCab 550
 97年購入 走行距離 30,000km (ODO 100,000km越)

 はじめて買った四輪車。
二輪駆動で10年前の中古スタッドレスタイヤを履いたこの車は、この上ないほど雪道に弱く、僅かな積雪でもすぐにスタックした。 しかし引越しには重宝し、全財産を積んでどこへでも移動できるのがいいところ。写真は真冬の2月、長野から北海道旭川へ走ったときのもの。猛吹雪の悪天候の中、津軽海峡以外すべて自走。途中何度もスタックし、アイスバーンではよくスピンした。


SUZUKI Jimny 660 JA22W '96 SUZUKI Jimny JA22W
 99年4月購入 現在の走行距離 27,000km (ODO 34,000km)

 新車がほしかったのだが、新型のジムニーは格好悪いので旧型で程度の良い物を探した。見つけたのは走行7,000kmの極上車。
 エンジンはDOHCインタークーラーターボ。軽とは思えないほど速い車である。燃費も良好で、リッターあたり14km〜16km走る。この車でクロスカントリーテクニックを覚え、いずれはランクルでアフリカを一周しようと思う。


Specialized SJ-Comp '01 SPECIALIZED Stump Jumper comp
 01年4月購入 現在の走行距離 約 500km

 「旅は体力だ!」 アフリカツーリングに向け、体力づくりにMTBのレースを始めました。今年は7月に王滝村で開催された山岳路100km耐久レースに参加、10月は鳥海山160km一周するイベントに参加、いずれも制限時間内に完走しました。

FRAME: M4アルミフレーム
FRONT FORK: マニトウ マーズエリート 80mm
FRONT BRAKE: シマノ油圧ディスクブレーキ 2ポッド対向ピストン ステンレスメッシュホース
REAR BRAKE: シマノ油圧ディスクブレーキ 2ポッド対向ピストン ステンレスメッシュホース
FRONT DERAILLEUR: シマノ XL
REAR DERAILLEUR: シマノ XTR
RIMS: Mavic 223Disk, 26"


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